LEARNING LIBRARY自由研究の進め方・用語集
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- 自由研究・探究学習の進め方
自由研究・探究学習は
こうやって進めよう!
はじめに
このガイドでは、自由研究・探究学習の進め方や考え方を、順を追ってわかりやすく説明しています。
すぐに使えるワークシートも付属しているので、ゼロエミッションスクールのみんなと一緒に取り組んでみましょう。
やり方のコツさえつかんでしまえば、自由研究や探究学習は楽しいものです。みなさんにも、その楽しさが伝わると嬉しいです。
それでは、Let’s try!!
自由研究・探究学習の進め方
自由研究・探究学習は、大きく次の4ステップに分けることができます。
具体的な進め方を順番に確認していきましょう!
ワークシートのダウンロードはこちらから
ステップ1テーマを決めよう!
自由研究のテーマになりそうな「なぜ?」「どうして?」を見つけることが、最初の課題です。
「なぜ?」「どうして?」がすでにある人はOK!
「②計画・準備を進めよう!」に移りましょう。
これから見つけるよという人は、以下の3つの方法がおすすめです。
自分に合うものを選んで取り組んでみましょう!
ワークシート①

- 自分の好きなもの・好きなことを客観的に見て「スゴいところ/素晴らしいところ/魅力的なところ」を挙げてみましょう。
そして、「なぜスゴい/素晴らしい/魅力的なのか」を考えてみましょう! -
日常に潜む違和感や気づきを「なぜ」「どうして」に膨らませてみましょう。
- どうして夜になると眠くなるの?
- どうして郵便ポストは全部赤いの?(赤くないものもあるの?)
- あじさいの花の色が違うのはどうして?他にも似た例はあるの?
- どんなことでも「本当にそうなの?」と疑ってみましょう。
その中から「なぜ?」「どうして?」が生まれるかもしれません!
書き出してみた「なぜ?」「どうして?」の中から、自分が一番気になるものを今回のテーマにしちゃいましょう!
ステップ2計画と準備を進めよう!
無事にテーマが決まりましたね。さっそく実験をしましょう!
……というのは気が早いかもしれません。
少し立ち止まって、「何を、どうやって確かめるか」を、もう少しクリアにしてみましょう。
ワークシート②
選んだテーマについて、軽く下調べをしてみましょう。そして、「調べたらわかったこと」と「まだわからないこと」を整理しましょう。
それぞれを書いたら、以下のどちらかの方法で「何を調べるか」を決めましょう!

- 「わかったこと」の中で、「本当にそうなのか?」と疑問に思ったものや、「自分でも確かめたい!」と興味が沸いたものを1つ選ぶ
→この場合は、既に他の人が実施したことのある実験や調査を、あなた自身がやってみるということになります。もし可能なら、あなた自身の仮説を考えて、方法をアレンジしてみるのもよいでしょう。 - 「まだわからないこと」の中で、気になるものを1つ選ぶ
→この場合は、より深く調査を行ったり、自分自身で検証の方法を考えたりする必要があります。別の実験や調査のやり方を参考にして、あなたがどのような手順で検証を行うのか、考えてみましょう。
ワークシート③
ここまでで「何を調べるか」が定まったので、次は「どうやって調べるか」を整理しましょう。

ワークシートに、実験や調査の手順をあらかじめ記入しておきましょう。
準備する必要がある道具などもリストアップしておきましょう。
余白を多めにとって書いておくと、後からメモを書き足したりしやすくてよいですね。
ステップ3実験・調査をしてみよう!
さあそれでは、手順に沿って実験・調査をやってみましょう!
途中で気づいたことがあったら、ワークシート④のメモ欄などに必ず記録しておきましょう。
手順を途中で変更した場合も、ワークシート④に記録しましょう。
このとき、元々書いてあった内容も消さずに残しておくように。
新しく書いた内容と、元々書いてあった内容が区別できるように書くと見返しやすいためです。
このステップは大変ですが、楽しい瞬間・嬉しい瞬間もたくさんあります。
実験が成功したとき。調査で自分の仮説が実証できたとき。新しく何かを発見したとき。
考え方によっては、なかなかうまくいかないときさえも楽しく感じられるかもしれません。
ステップ4結果・考察をまとめよう!
ワークシート④

決めておいた「何を調べるか」に対する結果をまとめましょう。
また、どうしてそのような結果になったのか、考察してみましょう。
たとえ失敗した場合でも、その理由を考えて記録しておくのはとても重要です。
他にも、新しい疑問が出てきたり、わからないことが残ったりした場合は、同様に記録と考察を行ってみましょう。
実験や調査の結果、どんどん「なぜ?」「どうして?」が増えていくかもしれません。
それを楽しめるようになったら、あなたはもう立派な研究者です!
ワークシート⑤
最後に、レポートの形にまとめましょう。
まとめる際は、以下の5つの項目を立てるのがおすすめです。
-
導入
これから書く内容について、 あなたがどのようにしてそれを知って どのような部分に興味を持って、 何を明らかにしようと思ったのか を書きます。
ワークシート①〜③に書いた内容が役に立つでしょう。 -
方法
どのような方法・手順で実験や調査を行ったかを書きます。
ここではワークシート④が役に立ちますね。
方法を書く際は、他の人が「これさえ見れば同じ実験・調査ができる」ように書くことを意識しましょう。 -
結果
実験や調査の結果を書きます。ワークシート⑤に書きましたね。
結果は、「◯◯が起こった」という、たしかな「事実」を書くパートです。「自分は◯◯だと思う」というような、あやふやな書き方は避けましょう。また、数字を使って示すのが望ましいです。グラフや表にまとめるのもよいやり方ですね。 -
考察
結果からわかったこと、考えられることを書きます。これもワークシート⑤で取り組んだ内容です。
このパートがレポートで最も重要です。「結果」の項目に書いた事実を基に、数値では表せない性質の部分について、考えられることを書きましょう。
わからないことや新しい疑問などが浮かんだ人は、それもあわせて書けるとなおよいです。 -
要約
全体のまとめです。
何をやって、何がわかって、何がわからなかったのかを端的に書きましょう。
ここまでの4項目で多くの情報が登場していますから、それらのうち大事なところを見極めて、内容がしっかりと伝わるように書くのが理想です。
ワークシート
今回のマニュアルをそのまま実践できる便利なワークシートはこちらからダウンロードできます。印刷して書きこんでみよう!
