LEARNING LIBRARY自由研究の進め方・用語集

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タービン

タービンは、流れのある物体のエネルギーを回転エネルギーに変換する装置です。火力発電では蒸気を、風力発電では風を利用して回転エネルギーを生み出します。特に「コンバインドサイクル発電」は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせることで、発電に伴う二酸化炭素の排出量を削減できるため、現在積極的に開発が進められています。

太陽光発電

太陽光発電は、太陽電池を用いて太陽の光エネルギーを電気に変える発電方法です。この発電の最大の特長は、再生可能エネルギーを利用するため温室効果ガスを排出しない点です。また、家の屋根や壁などの空いているスペースに設置でき、災害や停電時には非常用電源としても使えることも大きな利点です。一方で、太陽光発電には天候に左右されやすいという課題もあります。この解決策として、「宇宙太陽光発電」の研究が進められています。これは、宇宙空間に太陽電池を配置し、太陽光のエネルギーを電気に変換した後にマイクロ波として地球に送り、それを地上で電力に再変換して利用するものです。

脱炭素

脱炭素とは、二酸化炭素などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることです。温室効果ガス排出量を完全にゼロにすることは非現実的なため、森林による吸収量などを差し引き、排出量をトータルでゼロにする目標が掲げられています。日本政府は2050年までに脱炭素社会(カーボンニュートラル)を実現することを目指し、脱炭素事業への出資や、脱炭素社会を目指す自治体「ゼロカーボンシティ」への支援など、多岐にわたる取り組みを進めています。

炭素税

炭素税とは、化石燃料を利用した際に排出される二酸化炭素の量に応じて課される税金のことです。炭素税は、地球温暖化対策として、その原因となる化石燃料の需要を減らす目的で導入されました。日本における炭素税にあたる制度である「地球温暖化対策のための税」の税率は、二酸化炭素排出量1トンあたり289円です。これに対し、世界の先進国を見ると、イギリスではおよそ2934円、フランスではおよそ6244円、スウェーデンではおよそ19240円と、日本の税率が依然として低い水準にあることが分かります(いずれも2024年1月時点の税率・為替で算出されたものとなります)。