LEARNING LIBRARY自由研究の進め方・用語集

ラーニングライブラリー

CCS

CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)とは、発電所などから排出される二酸化炭素を回収し、地中深くに貯留する技術です。これにより、火力発電などからの二酸化炭素放出量を削減できると期待されています。さらに、回収し貯留しておいた二酸化炭素を再利用する「CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)」という取り組みもあります。実際に、アメリカでは、古くなった油田に貯めておいた二酸化炭素を注入し、残っている原油を回収する技術が研究されています。

GPIF

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、日本の公的年金の積立金を管理・運用する公的機関です。国民の将来の年金を支えるため、「長期分散投資」を基本に安定的な収益を目指しています。GPIFは巨額の資金を運用する機関投資家として、個々の企業だけでなく資本市場全体の持続的・安定的な成長を重視しています。そのため、環境・社会・ガバナンスの視点を取り入れた「ESG投資」を積極的に推進することで、環境・社会問題が資本市場に与える悪影響を軽減し、長期的で安定した収益を確保することに努めています。

食品ロス

本来であれば食べることができるにもかかわらず捨てられてしまう食品を食品ロスといいます。2023年度には、日本国内で約464万トンの食品ロスがあったとされており、これは国民1人あたり1日に約102g(おにぎり1個分に相当する量)を捨てていることになります。食品ロスは「もったいない」だけでなく、ごみが増えることで環境に大きな負担をかけます。この食品ロスを減らすための取り組みの一つに、近年各地で推奨されている「てまえどり」があります。これは、スーパーなどで食品を買う際に、すぐに食べる予定がある場合は棚の手前にある賞味期限の近い商品を選ぶように促すものです。

森林伐採

ダムの建設や農地の確保のため、人の手によって森林が伐採されることがあります。国連の報告によれば、2015年以降毎年約1,000万ヘクタールの森林が失われているとされます。これは東京都ほどの面積の森林が毎週失われていることになります。森林の伐採は様々な問題を引き起こします。森林の面積が減ることで自然界で吸収される二酸化炭素の量が減り、地球温暖化が進みやすくなるのです。また、それまで森林に生息していた動物が棲む場所をなくし、生物の多様性が失われることになります。森林の伐採を食い止めることは、地球温暖化の抑制や生物多様性の保全に大きく貢献するのです。